ロウきゅーぶ!SS

ロウきゅーぶ!SS 『The 12th game 智花(キミ)がいるだけで』


 正直肉離れがそんな簡単に完治するとも思えんのだが、専門的に見てどうなんだろうね。
 それはともかく、怜那は怪我させてしまったことで萎縮してしまうくらいの良心は持ち合わせていたか。それを理解した上で挑発して吹っ切れさせようとする真帆の気概はどうよ。
 というわけで、唯一残っていた怜那の落とし前も付けてもはややることがない(えー)。


 まさか負けるとは思ってなかったなぁ。
 前回紗季がシュートを決めたことで前期に惜敗した硯谷に追いついたんで、普通なら勝てるまで持っていく展開になるんだけど。
 しかし、前にも描いた通り硯谷に勝つことがさほど重要でなかったのでこの展開でも十分納得できる出来になってるのであった。
 この作品は一貫して『勝つバスケ』よりも『楽しくやるバスケ』に重点を置いてきたわけで、それをここでも見事表現できたということだな。


 正直負けたことで泣くと思ってたんだ。しかし、それよりももっと大きなことがあったんだよなぁ。
 季節感がまるで無かったらすっかり失念してたけど、もう冬なんだよなぁ。公式戦が終了した時点で6年生の部活動は終了の時期なんだ。
 そりゃ泣くさ。葵も白旗上げるさ。こっちも一緒に泣くさ!


 星空の下でどう観ても告白タイムですよ、昴さん(えー)。
 なんでこいつは言うこと全部女口説いてる風な台詞なんだ(笑)。
 そして一気に卒業と新学期が来て驚いた。小学生という作品の根幹を一掃したことで本気で終わらせに来てることが伺える。そんなんで伺えてしまえるのもどうかと思うが(苦笑)。
 最後に、バスケを始めたきっかけが運命の出会いというきれいなエピソードも付いてナイスな最終回であった。


 総評。
 前期で足を引っ張っていた理不尽ギャグが鳴りを潜め、安定していた本筋をそのままに完結させたのは素晴らしい構成だった。むしろ、その前期のダメなところが今期との誤差を産んで違和感が出てしまったけど(ニガリ)。つまり前の脚本がしっかりしてればよかったんだよ。玉井さんを招聘していれば…くっ!?
 まぁそこを気にしなければ、流れ的にまったく不備はなくしっかりと駆け抜けてくれたのはよかったです、はい。
 久々に綺麗に終わる作品を見た気がするわぁ。間違いなく今年の良作の一つ。


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