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輪るピングドラム

輪るピングドラム 『24 愛してる』


 生きることが罰だと言い切ってしまう作品ってのはすごいな。その罰を受けて生きていくには誰かに愛してもらわなければならない。その代表は普通は子供なら親なわけだが、親から愛されなかった子供=罰を受けた子供は罰に耐え切れずブロイラー行き、つまり死というわけか。
 晶馬は最初は誰からも愛されなかったが、冠葉には愛してくれる存在がいた。真砂子とマリオである。真砂子とマリオによって運命の果実たる林檎が冠葉にもたらされ、冠葉は愛される側に選ばれた。これで冠葉の生存戦略成功。
 そして、冠葉はそれを晶馬に分け与えた。つまり、冠葉に愛されることで晶馬の生存戦略成功。
 その晶馬が陽毬をブロイラーから救い出すために陽毬を愛して救出。晶馬の林檎を渡すことで陽毬の生存戦略成功。だが、半分の林檎では罰には完全に対向できなかった。
 陽毬に渡したはずのピングドラムを晶馬が持っていたのは、陽毬が出ていったときに戻ったと思われる。晶馬のピングドラムが完全な球体だったのは、半分は苹果の愛があったからだろう。
 そして、その愛に報いて晶馬は苹果の罰を冠葉と共にすべて背負ったのである。


 まさかあの子供の会話が物語を要約してようとは。
 恐ろしく大胆な伏線だったんだなぁ。いや、すげぇ怪しかったけどさ(笑)。
 しかし、晶馬と冠葉はどうやって生き残ったんだろうね。子供の会話から推測するに、自らの死をと引き換えに愛を貫いた二人にはご褒美として林檎が与えられたということか。完全に元に戻ることは出来なかったけど、陽毬の涙によって二人への愛は有効だということが証明されてるということか。


 総評。
 考察しがいのある作品って最近はめっきりであったが、恐ろしく難解なようでテーマはしっかりと主張してたなぁ。じっくり見る時間がなくて全然考察できんかったが(えー)。面白かった。
 ただ、惜しむらくは、結局桃果と林檎(の中の人)の正体が不明のまま終ってしまったこと。おそらく南極に眠っていた精神生命体のようなものと推測されるが、まさか桃果達がそのまま得体のしれない力を持った人間でしたっていうことはないと思うんだよなぁ。
 見直せばまた印象が変わるんだろうな。

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